マーケットが熱い。債券から株式へ、デフレ資産からインフレ資産へ、お金の流れが変わりつつあるのでしょうか。今日の竹中大臣の発言も、そのような流れを追認しているようです。まだ言い切るには時期尚早ですが、何かが変わりつつある、或いは何かが変わった可能性は十分あると思います。
時を同じくして東京には夏が来ました。今日は富士開き。昨日から各所で屋台が出店し、小さなお祭りが行われ、来週は鬼子母神の朝顔市、浅草寺の鬼灯市と、東京の夏の風物詩が続きます。思い起こせば、金融市場だって循環する筈です。金利は永遠に下がり続けることは出来ません。株価も永遠に下がり続けることは出来ません。経済も、金融市場も循環します。冬が来れば春は来る。春の次は必ず夏が来る。夏の到来と共に、マーケットも更に熱くなっていくといいですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。