中学・高校の同級生がナノテクの研究をしていることは以前にもつぶやきました。彼は大学助教授として研究しつつ、ナノテクのベンチャーも経営しているのですが、大学の研究室を訪問してみてビックリしました。
ナノの世界の精巧な薄膜を作っているのですが、研究室は隙間風も入るような所でしかも土足。実験用の製造機器も、埃も入り放題のいかにも安そうな代物なのです。そしてそこで作られる薄膜を何億円もする測定装置で評価すると、何億円もする製造機器で作ったのと同等の精巧さであるとのこと。高価な評価装置も見せてもらったのですが、そのギャップを見て驚きというか、興奮を覚えました。発想の転換による飛躍は凄まじいものがあります。英語で言うところのクォンタム・リープでしょうか。彼と会うといつも自分までが誇らしく思えるのですが、またしても感心したのでした。