遂に、あの「ときメモ・ファンド」が償還します。コナミさんと、世界初のゲームソフトの証券化の話を始めたのは3年ちょっと前です。全てが初めてでした。コンテンツの証券化、しかも投資信託という完全な形、個人向け、小口公募化。開発に1年掛かり、2年前の冬に募集開始となったのですが、秋葉原の電器屋さんの店頭で当社の口座開設を受けながら募集を受けるというのももちろん初めて。初日は開店前から歩道に列が出来ました。このファンドで「初めて」証券投資したという人も少なくありませんでした。スターウォーズのエンディングのように、ゲームソフトのエンディングロールに、ファンドを購入しゲームソフトの制作を支えた方々の名前がクレジットされ、ファンド購入者限定パッケージもコナミさんからプレゼントされました。その「ときメモ・ファンド」が、とうとう今月末に償還されます。
「ときメモ・3」が19万3510本、「ときメモ・ガールズ・サイド」が15万7401本、それぞれ計算対象期間中に出荷され、ファンドは1口当り1万88円、即ち100.88%のオーバー・パーで償還される予定となりました(注:詳しくは当社HPを御覧下さい)。
ホッと一息です。しかしマネックスにおける数あるイベントの中でも、あの寒風すさぶ秋葉原は屈指の思い出です。また世界の「初」を行くような、そして皆様の御要望に応えられるような、そんな商品やサービスを提供していきたいと思います。フロンティア・スピリットは決して忘れたくないと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。