規制をすると、余程入念に配慮されない限り、必ずと言っていいほど規制の届かない所に規制しようとした対象が逃げるといった「いたちごっこ」が起きます。これはどんな分野にも言えそうです。最近それをまざまざと実感したのは、千代田区の路上禁煙条例です。マネックスの入居しているビルは鍛冶橋という中央区と千代田区の境にある交差点の千代田区側にあります。交差点を渡った所、即ち中央区側の角の足元を見ると「ケシモク」がいっぱい落ちています。実は東京駅周辺は禁煙地域から除外されているのですが、それでもギリギリ中央区の所で、いっぱい路上喫煙がされる訳です。千代田区としてはそれでもいいのかも知れませんが、本来の趣旨には適っていないでしょう。全体を俯瞰した規制というのは斯くも難しいものです。