昨日は横審の発言にうっかり興奮してしまったのですが、もう1つつぶやきたいことがありました。長野県知事選です。田中康夫氏は有効投票数の64%、全有権者数に対する得票率でも47%という圧勝をしました。県議会だけでなく、国政に携わる人達もこの事実を真摯に受け止めて貰いたいと思います。県議会が不信任案を議決して失職した知事、県民の生活を大きく支えているであろう公共事業の大幅削減を断行している知事、県内の市町村長のほとんどが支持していない知事、そんな知事が有権者の半分の票を得て再選されました。田中さんの原点は「民主」だと、私は勝手に思っています。我が国は民主主義国家ですが、知らないうちにいろいろなことが「民主」でない形で決定され、財などが配分されるようになってしまったのではないでしょうか。田中さんを圧勝させた長野県知事選は、民主に戻りたい国民の声ではないでしょうか。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。