日本では台風は「台風6号」などと号数で呼ばれますが、アメリカではジェーンとかキャサリンなどと人の名前を付けています。
実はアジアの台風も2000年から、号数でない名前を正式に付けるようになったようなのですが、私たちには馴染みがありません。しかもその名前というのも星座や花の名前などで、人の名前ではありません。「久美子は勢力を強めて北上し、今夜半にも東京を直撃する見込みです」などというと、やはりどこか変です。アメリカ人は違和感を感じないのでしょうか?これは各国の宗教とか、神話の種類に依っているのでしょうか?ギリシャ神話には数々の擬人化された神様が出てきて、しかもそれが広く民衆に知られていますが、日本に於いては神様というと一般に知られているのは天照大神だけであり、また自然そのものが神であったりしても、自然現象を擬人化することは雷などの少ない例を除くと、あまりないことだったように思えます。そういった背景が台風の名前にも影響しているのでしょうか。