日本では台風は「台風6号」などと号数で呼ばれますが、アメリカではジェーンとかキャサリンなどと人の名前を付けています。
実はアジアの台風も2000年から、号数でない名前を正式に付けるようになったようなのですが、私たちには馴染みがありません。しかもその名前というのも星座や花の名前などで、人の名前ではありません。「久美子は勢力を強めて北上し、今夜半にも東京を直撃する見込みです」などというと、やはりどこか変です。アメリカ人は違和感を感じないのでしょうか?これは各国の宗教とか、神話の種類に依っているのでしょうか?ギリシャ神話には数々の擬人化された神様が出てきて、しかもそれが広く民衆に知られていますが、日本に於いては神様というと一般に知られているのは天照大神だけであり、また自然そのものが神であったりしても、自然現象を擬人化することは雷などの少ない例を除くと、あまりないことだったように思えます。そういった背景が台風の名前にも影響しているのでしょうか。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
-
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。