毎年7月の6、7、8日は東京入谷鬼子母神前で朝顔市が開かれ、続く9、10日は浅草の浅草寺境内で鬼灯(ほおずき)市が開かれます。
私の好きな屋台も並び、東京に夏が来たことを告げる正に江戸らしい風物詩です。この朝顔ですが、私の知る限り古今集などには顔を出しません。万葉集には朝顔を詠んだ歌があります。江戸時代の俳句にも朝顔は詠まれています。しかし古今集にはない。あの形や色は庶民的なものであり、貴族趣味には合わなかったのでしょうか?或いはア・サ・ガ・オという韻が、どこか間抜けというかだらしなくて、洗練されていた平安時代の詠み手や編者には好まれなかったのでしょうか?朝顔、鬼灯、浴衣、香具師。下町っぽさが強いですね。