鳥の糞は何故白いのでしょう?そんな素朴な疑問を或るお客様から頂きました。その方は化学関係の仕事をされていたようなのですが、白の成分として酸化チタンを思い浮かべられ、どうしてそんな成分が鳥の糞に入っているのか疑問に思われてきたというのです。白い糞をする生き物としては、他に陸ガメもいます。私も興味をそそられ、調べてみました。白の正体は尿酸だそうです。動物が生きていく為には蛋白質を摂取し、利用し、そして排泄することが必須ですが、蛋白質の成分は炭素、酸素、水素、窒素です。前三者は水や二酸化炭素に替えて代謝するのですが、窒素は鳥類や爬虫類は尿酸として、哺乳類は尿素やアンモニアに替えて代謝するのだそうです。尿素やアンモニアで捨てるには大量の水が必要だそうで、それがおしっことなるようです。一方鳥や陸ガメは水分を節約する工夫として尿酸として排泄する、そしてこの尿酸があのように白くてドロッとしているのだそうです。科学の世界は論理的な帰結があって爽快ですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。