鳥の糞は何故白いのでしょう?そんな素朴な疑問を或るお客様から頂きました。その方は化学関係の仕事をされていたようなのですが、白の成分として酸化チタンを思い浮かべられ、どうしてそんな成分が鳥の糞に入っているのか疑問に思われてきたというのです。白い糞をする生き物としては、他に陸ガメもいます。私も興味をそそられ、調べてみました。白の正体は尿酸だそうです。動物が生きていく為には蛋白質を摂取し、利用し、そして排泄することが必須ですが、蛋白質の成分は炭素、酸素、水素、窒素です。前三者は水や二酸化炭素に替えて代謝するのですが、窒素は鳥類や爬虫類は尿酸として、哺乳類は尿素やアンモニアに替えて代謝するのだそうです。尿素やアンモニアで捨てるには大量の水が必要だそうで、それがおしっことなるようです。一方鳥や陸ガメは水分を節約する工夫として尿酸として排泄する、そしてこの尿酸があのように白くてドロッとしているのだそうです。科学の世界は論理的な帰結があって爽快ですね。