今日宮城県の五十嵐君という中学生が私を訪ねてきました。修学旅行で東京に来るので、体験学習の一環として私に会いたいと当社に電話が掛かってきたのは1ヶ月ほど前のことです。その中学校では修学旅行中の体験学習企画としていくつかのコースがあり、その中の一つに会いたい人に自分でアポを取り、そして実際に会いに行き話を聞くというのがあったのです。会いたい理由や質問を書いた手紙を予め送ってきて、今日は社内見学をしたあと質問に私が答える形でしばらく話をしました。とてもしっかりしていて、礼儀正しく、さわやかで元気な少年でした。かつてマネックスでは知人の中学生の息子さんを夏休みの体験バイトとして受け入れたことがあります。その時も思ったのですが中学生は素直で頭も良く、かえって大学生の方が頭が固いように思います。今日の五十嵐君の中学校の企画は素晴らしいと思いますが、高校・大学の教育はどうなっているのかちょっと心配です。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
-
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。