日本たばこ協会の発表によると、2001年度の日本国内たばこ販売本数は前年度比1.6%減で3193億本、販売金額は1.5%減の4兆1037億円だったそうです。中々信じにくい数字です。日本の人口が1億2千万人、有権者数が6千万人とすると、一成人当たり毎日16本、187円消費している計算になります。ホントでしょうか?当社のオフィスには約50人働いているので、毎日800本になります。成人の2割が喫煙者だとすると、喫煙者一人当たり毎日80本、4箱という計算です。何か特別な事情があるのでしょうか?実は異常に多く吸う地域がある。販売本数と喫煙本数に大きな乖離がある、例えば吸われずに捨てられているたばこがいっぱいあるとか、国内販売本数に勘定されている中の多くが海外に持ち出されているとか・・・。
成人だけが吸うものでないことは分かっています。実際、自動販売機経由での未成年者への販売が大きく伸びている実態も聞いたことがあります。しかしどうもこの数字は納得がいきません。しばらくは悩みそうです。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。