中学からの友人が木村伊兵衛賞を受賞しました。由緒正しい写真賞です。高校の時に、私が写真部部長、彼が会計を務めていました。部にはその2つしか役職がなく、かつ部員全員あわせても10人に足りないような部でした。私は小学生の頃から父に教えられて黒白フィルムの現像などもしていましたが、中学の頃は殆ど撮影もせず、どちらかというと単なるカメラ好きでしたが、彼は中学の頃から撮って撮って撮りまくっており、高校の時に人手不足で部が倒れかけたので、彼に頼まれていきなり部長として入部したのでした。彼は大学でも撮り続け、就職もしないでひたすら自分の写真を追求し続け、今ではアメリカの美術館などにコレクションもされるようになりました。一年ほど前に雑誌の取材の時に、私のポートレートを友情出演で撮りに来てくれました。「なんでそこまでこだわるの?」と聞くと「お前も頑固だけど一緒だよ。自分が可愛いからさ。」と言い切りました。そんな彼の授賞式に、これからちょっと顔を出してきます。