前にも書いたことがありますが、私は電車の中吊り広告が好きです。新聞の下段にある「紙面中吊り」も好きです。インターネットという情報の強弱が付けにくい媒体を見慣れているので、中吊りは字の大きさや形を変えたり、斜めに書いたり、写真を入れたりと、様々な方法で情報の出し手がパースペクティブ(遠近感)を意識的に付けてくるので、それを見るのが楽しみです。
しかし今日の中吊りは良くない。例えば日経新聞企業面の下段は週刊新潮と週刊文春。比較的良識のあるこの2誌ですが、辻本清美氏の秘書給与詐取疑惑、山崎拓氏の夜這い、橋本派と鈴木宗男氏の密約、そして勿論ムネオ氏、云々と。政治家がそれぞれ雑誌社に「あいつを撃て」とプレッシャー掛けたり、タレ込んだりして、それを受けてワイワイ記事を書いたような、そんな印象を今日の中吊りからは感じました。泥仕合の泥をいきなり顔面に投げつけられたような、とでも申しましょうか。(実際の記事はまだ読んでません)