昨日フジテレビの報道2001で「税制大胆提言」をさせて頂きました。相続税を極端に高くして、同時に生前贈与税を極端に低くする、というものです(これは幼児への生前贈与みたいなインチキは勿論禁止しての話です)。1400兆円といわれる個人金融資産の恐らく半分以上が60歳以上の方々の元にあり、かつ同じ年齢層に毎年40兆円という国の税収に等しい額の年金が給付されているという事実。私は我が国の礎を作られた今の高齢の方々は尊敬され、豊かな暮らしが保障されるべきだと思いますが、そのことと、我が国の経済を考える時に、果たしてそれだけの金額がその高齢者層に集中していて、恐らく積極的な投資にも消費にもあまり使われていないというマイナスの影響を憂慮することとは別の次元の話だと考えています。もっとこのお金を有効に活用しなければ経済の復興は難しいと思いますし、そもそもこれだけのお金を流動性の低い場所に溜めてきたこの10年間は、経済が失速して当然だったのではないかとまで思えてきてしまいます。