小泉首相は口ばっかりで実際には何も変わっていないという論調があります。本当にそうでしょうか?私は小泉首相になってからのこの半年間で既に大きく変わったことがあると考えています。それは「変化に対する心の準備」が広く浸透したことです。それは国民、マスコミ、企業、政治家など、とても広い範囲にわたっています。「もうすぐ変化が起きる」、「今度の変革は避けて通れない」、そういった認識がこれだけ広く共有されたことはないのではないでしょうか。そういった心の準備があれば、実際に変化が始まった時に、ブレーキではなくアクセルが踏まれる可能性が高いでしょう。そんな状況の中で、暫くじっと息を潜めていた一部の政治家が、変化に対する抵抗を最近また始めたことは驚きでもあり、残念でもあり、注意深く監視して行く必要があると私は思います。