東証が今度「第1回マザーズ合同説明会」というものを催します。
マザーズ上場会社6社の代表者が事業展開などを説明する機会を取引所が用意したものです。誰でも参加できること、一日でまとめて話を聞けることなど、中々面白い企画だと思います(弊社も参加します)。
マザーズなどの新興市場の抱えている最大の問題点は、上場後の流動性の低さだと思います。その問題を解決する手段の一つとしていわゆるIR(インベスターズ・リレーションズ)は大変重要であり、今回の東証の企画もその意味で大変有意義なものだと言えるでしょう。しかし私は思うのですが、TOPIXなどの指数にこれら新しい市場の銘柄を組み入れること、或いはこれら新銘柄をも含んだ市場全体の指数(アメリカにおけるウィルシャー5000など)を作ることも考えられるべきではないでしょうか。インデックス運用、或いはインデックスに対する比較で運用成績を決するファンドは今後更に増えて行くでしょうが、新興市場の会社もそれらインデックスに(時価総額加重であっても)入っているだけで、もっと流動性は上がるのではないでしょうか?
上場しやすい仕組みを作ることと、流通市場における流動性を担保する仕組みを作ることは等しく重要なことだと思います。(因みにウィルシャー5000はナスダック銘柄も18.2%含まれており、市場捕捉率は100%、S&P500は捕捉率79%、NYダウの市場捕捉率は26%です)