東京市場まとめ
1.概況
日経平均は240円安の62,667円と続落して取引を開始しました。前日の米国市場では人工知能(AI)関連の銘柄を中心に売りが出たことで、日本市場でも半導体銘柄を中心に軟調な出だしとなりました。一時61,462円まで下げ、この日の安値を更新しました。前場は下げ渋る場面が見られたものの、1,082円安の61,825円となりました。
後場は下げ幅を縮小する展開となりました。AI・半導体銘柄に押し目買いが入ったことで下げ渋った日経平均は最終的に214円安の62,693円で取引を終えました。
TOPIXは31ポイント安の3,965ポイントで続落、新興市場では東証グロース250指数が1ポイント高の754ポイントで反発しました。
2.個別銘柄等
キオクシアホールディングス(285A)は一時9.6%安の11,380円まで売られ、6ヶ月ぶりの安値をつけました。半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は前日比6.7%安となり、連れ安となりました。一方で下値では押し目買いも見られました。
住友不動産(8830)は2.7%高の3,331円をつけ、反発しました。23日の国内債券市場で長期金利が一時2.755%に低下し、約3ヶ月ぶりの低水準となりました。国内の長期金利低下による資金調達環境の改善が意識されたことが買い材料となりました。
ディスコ(6146)は3.8%安の49,290円をつけ、続落となりました。22日、未定としていた2026年4-12月期の純利益が前年同期比32%増の1219億円を見込むと発表しました。市場予想平均を下回ったことをきっかけに失望売りが優勢となりました。
日本テレビホールディングス(9404)は1.6%高の3,102円をつけ、7日続伸となりました。23日、「プロ野球の巨人の新監督に松井秀喜氏が就任する」との報道が伝わりました。同社は巨人とともに読売新聞グループに属しており、人気監督の就任による注目の高まりやファン層の拡大が同社事業に追い風となるとの思惑が買いを呼びました。
リネットジャパングループ(3556)は一時ストップ高水準となる16.4%高の1,066円をつけ、大幅反発となりました。22日、子会社のリネットジャパンリサイクルのパソコン回収事業が東京都の「希少資源緊急回収プロジェクト」に採択されたと発表し、これによる将来の業績拡大を期待した買いが殺到しました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は後場に持ち直したものの最終的には0.3%安で取引を終えました。TOPIXは0.8%安と日経平均以上の下落率となりました。来週は日米の中銀会合が予定されているほか、国内でもキオクシアホールディングスなどが決算発表を予定しており、イベントの多い1週間となりそうです。ここまで、AI関連が売り優勢となる日が多くなる中で、中銀会合や企業決算が反転材料となるか注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
