私の好きな映画に2001年宇宙の旅があります。映画の中で意思を持ち、ヒトを超えようとするコンピュータが出てきます。ある意味でこのコンピュータが映画の主人公な訳ですが、このコンピュータの名前がHALといいます。HALというのは造語で、よく見るとIBMの各アルファベットが一文字ずつ前に出ています。H−I、A−B、L−M。IBMよりも一歩先の時代をゆくコンピュータという作者の願いからこのように命名されたのでしょう。マネックス(MONEX)という名前の由縁をよく聞かれるのですが、正にアーサー・C・クラークと同じ気持ちです。今までのMONEYの一歩先をゆく新しい時代のマネーをデザインして実現し、そして提案していきたい。マネックスのサービスの内容はいつもこの考えに根差しています。これからも名前に負けないように頑張っていきたいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。