東京市場まとめ
1.概況
日経平均は804円高の69,113円と大きく上昇して取引を開始しました。先週末の米国市場では、9月分の雇用統計の結果が市場予想を下回ったことからFRB(米連邦準備制度理事会)の追加利上げ観測が後退し、米株市場は強含みました。この流れを受け継ぎ、日本市場は幅広い銘柄が買われ、一時7万円を超える場面が見られました。前引けは1,728円高の70,037円となりました。
後場の序盤には伸び悩んだものの、次第に持ち直し最終的には1,637円高の69,946円と大幅反発で取引を終えました。
TOPIXは54ポイント高の4,145ポイントで反発、新興市場では東証グロース250指数が14ポイント高の812ポイントで反発しました。
2.個別銘柄等
ファーストリテイリング(9983)は4.1%高の74,690円をつけ、反発しました。2日、主力である「ユニクロ」の国内既存店(直営店、電子商取引含む)売上高は9月が前年同月比10.8%増と好調であったことを受け、業績の持ち直しを評価した買いが入りました。
小松製作所(6301)は一時6.4%高の7,980円をつけ、反発しました。4日、外資系証券が同社の投資判断を3段階で真ん中の「中立」から最上位の「買い」、目標株価を6,700円から9,000円にそれぞれ引き上げ、これを材料視した買いが優勢となりました。アナリストは、「北米建機の上振れと銅を中心とした鉱山機械の好業績を評価した」と指摘しています。
TDK(6762)は7.8%高の3,447円をつけ、大幅反発となりました。先週末は米国のハイテク株が堅調に推移したことで、週明けの日本市場では人工知能(AI)・半導体関連株への資金流入が同社にも追い風になっているほか、東芝がハードディスク駆動装置(HDD)の増産に動くとの報道が、関連部品を提供する同社の株価材料にもなりました。
回転寿司チェーンの「スシロー」を展開するFOOD&LIFE COMPANIES(3563)は5.4%高の5,340円をつけ、3営業日ぶりに反発しました。2日、9月の既存店売上高が前年同月比6.3%増であったと発表しました。伸び率は8月(同9.6%増)から鈍化したものの、増収基調を評価した買いが入りました。
セキュリティサービスを提供するHENNGE(4475)は5.1%安の1,671円をつけ、大幅続落となりました。2日、東京証券取引所は同社の市場区分をグロースからプライムに移行すると発表しました。一方で、プライム市場の上場基準を満たすために、同社は新株発行や株式の売り出しの実施を公表し、これによる株式需給の緩みを警戒した売りが出ました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は1,637円高で大幅反発となりました。AI・半導体関連銘柄がけん引するなかで、ファストリなど既存店売上高といった直近の業績において好調さを示した小売関連銘柄も買われるなど、非AI銘柄にも強さがうかがえました。
明日の株価材料には、国内では本日引け後発表の霞ヶ関キャピタル(3498)や壱番屋(7630)などの決算や、米国における9月分のISM非製造業景気指数の公表が挙げられます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
