ハイテク株主体のナスダック総合は一時1.79%高まで上昇
2026年10月2日の米国株式市場は9月の弱い雇用統計を好感し、ハイテク株主体のナスダック総合は一時1.79%高まで上昇しました。半月ぶりに取引時間中の史上最高値を更新し、終値では最高値まであと0.20%に迫る動きとなりました。10月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で政策金利を据え置くのではないかとの見方が強まったことが主要因として考えられます。
過去を振り返ると10月は歴史に残るような暴落があった月でもありますが、四半期ごとにみると年末高アノマリーが意識されるタイミングに入りました。前回のコラム「【日本株・米国株】金利上昇を織り込む相場、油断は禁物」で伝えたように、9月の月足ローソク足は、ナスダックは陽線、ダウ平均は陰線と両者は真逆の動きでした。2026年の年末に向けてこのダイバージェンス(逆行現象)は解消されていくことが予想されます。両指数ともに12ヶ月線上を維持しているという観点からは、強い方に寄っていく可能性が高いとみられます。
「S波動」による試算
米国株に上値余地がある場合、これまでの動きを振り返ると「S波動」による試算が可能になります。例えば、大型の景気敏感株の影響を受けやすいダウ平均と、ナスダックに上場している時価総額上位100銘柄で構成されるナスダック100を取り上げます。
ダウ平均、2024年12月高値と2026年3月安値が同水準
ダウ平均は取引時間中の値動きでみると、2022年10月安値(28,660.94ドル)から2024年12月高値(45,073.63ドル)まで上昇した後、2025年前半に生じた急落を通じて2025年4月に36,611.78ドルの安値をつけました。そして、2026年の2月に高値50,512.79ドルまで上昇した後、直後の急落で3月安値(45,057.28ドル)が形成されました。この中で重要なのが、2024年12月高値(45,073.63ドル)と2026年3月安値(45,057.28ドル)が同じ水準であることです。
ナスダック100、2025年2月高値と2026年3月安値が同水準
一方、ナスダック100は、2022年10月安値(10,440.63ポイント)から2025年2月高値(22,222.61ポイント)まで上昇した後、2025年前半に生じた急落を通じて2025年4月に16,542.19ポイントの安値をつけました。そして、2025年10 月に高値26,182.10ポイントまで上昇した後、2026年2月からの急落で3月安値(22, 841.41ポイント)が形成されました。重要なのは、2025年2月高値(22,222.61ポイント)と2026年3月安値(22, 841.41ポイント)がほぼ同じ水準であることです。
強気相場が続いた場合、ダウ平均とナスダック100の上値の目安
2026年3月安値から2025年2月高値(ダウ平均は2024年12月の高値)までさかのぼった動きを、アルファベットの「S」の形状になぞらえて「S波動」と認識するパターン分析があります。S波動をトレンドの中心とした値幅観測(目標株価)では、S波動を形成する直前の値幅と直後の値幅を等しくする見方があります。
上記の両指数では、ダウ平均は61,469.97ドル(45,073.63ー28,660.94+45057.28)、ナスダック100は34,623.39ポイント(22,222.61-10,440.63+22841.41)となります。あくまでも、強気相場がこれからも続いた場合の1つの上値の目安であるため、取り扱いには注意が必要です。(2026年10月4日執筆)
