東京市場まとめ
1.概況
日経平均は426円安の65,885円と続落して取引を開始しました。前日の米国市場では、原油高や金利上昇が重荷となり、主要3指数が揃って下落しました。米株安を受けて、序盤は下落して始まった日経平均は、徐々に持ち直し中ごろには上昇に転じました。長期金利が30年ぶりの水準となる3%をつけ、再び下落した日経平均は261円安の66,050円で前引けとなりました。
後場も小幅安で始まり、大引けにかけて上昇に転じました。人工知能(AI)・半導体銘柄が軟調に推移する中で、最終的には96円安の66,215円で続落しました。
TOPIXは25ポイント高の4,181ポイントで9日続伸、新興市場では東証グロース250指数が11ポイント安の800ポイントで続落しました。
2.個別銘柄等
東京エレクトロン(8035)は2.6%安の54,980円をつけ、8営業日ぶりに反落しました。日米の金利上昇を受けて人工知能(AI)・半導体株の相対的な割高感が意識されており、高成長の期待が高い同セクターの銘柄に売りが出ました。
トヨタ自動車(7203)は2.8%高の3,243円をつけ、4日続伸となりました。AI・半導体関連銘柄に売りが出る中で、出遅れ銘柄と位置付けられる自動車セクターに買いが入りました。国内企業は4-6月期の決算が好調であるなど、先高観が意識されていることも循環物色の動きを強めています。
IHI(7013)は2.0%高の2,736円をつけ、反発しました。8月31日、国内証券が同社の投資判断を3段階で真ん中の「2(中立)」から最上位の「1(アウトパフォーム)」に、目標株価も従来の2,900円から3,800円に上方修正し、これを材料視した買いが入りました。
スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)は7.0%高の3,161円をつけ、大幅続伸となりました。同社について「非公開化観測が出ている」と伝わり、非公開化に伴うTOB(株式公開買い付け)などへの思惑が買いを呼びました。
六甲バター(2266)は8.0%高の1,161円をつけ、大幅反発となりました。8月31日、2026年12月期末の配当予想を修正し、前回予想の20円から30.5円に引き上げ、加えて株主優待も100株以上1,000株未満を1年以上保有する株主に『QUOカード』1,000円分を贈呈するとし、株主還元姿勢を評価した買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は0.2%安と小幅な値動きとなった一方で、トヨタ自動車など非AI銘柄に資金流入が見られ、TOPIXは9連騰となりました。長期金利が30年ぶりの水準となる3%をつけ、金利高も気になるところです。
明日に向けて、米国ではISM製造業景気指数や求人件数などの公表が予定されているほか、セキュリティーのパロ・アルト・ネットワークス[PANW]やデル・テクノロジーズ[DELL]の決算発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
