東京市場まとめ
1.概況
日経平均は27円安の66,104円と下落して取引を開始しました。しかし、前日の米国市場でテクノロジー株が伸びたことを受け、半導体銘柄が相場を牽引し、すぐ上昇に転じました。徐々に上昇幅を拡大し、前引けは550円高の66,682円となりました。
後場は上昇幅を縮小し伸び悩みました。ジャクソンホール会議でのウォーシュFRB議長の講演を控えて様子見ムードが広がり、最終的に273円高の66,405円で反発して終えました。
TOPIXは29ポイント高の4,146ポイントで7日続伸、新興市場では東証グロース250指数が25ポイント高の823ポイントで続伸しました。
2.個別銘柄等
キオクシアホールディングス(285A)は8.8%安の47,900円で反落しました。岩手県で半導体メモリーの新製造棟を建設すると発表しました。また、米サンディスク[SNDK]と共同して今後6年で5兆円を投資することも発表しました。
富士通(6702)が4.0%高の3,904円で続伸しました。2月13日以来およそ半年ぶりの高値となりました。同業種である顧客情報管理(CRM)ソフトウエアのセールスフォース[CRM]が26日に業績見通しを上方修正したほか、アンソロピックとの提携強化を発表したことで上昇したためその影響から買いを集めました。
電通総研(4812)は6.2%高の2,908円で大幅続伸となりました。28日朝に伊藤忠商事(8001)から1株2,880円での公開買い付けに関する提案を受けていることを発表しました。同社は28日朝に賛同意見表明および応募の推奨について決議している旨を開示しています。そのため、市場ではTOBの実現可能性が高いとみられ、株価は公開買い付けの価格に近い水準で推移しています。
太陽誘電(6976)が3.9%高の9,244円で3日ぶりに反発しました。台湾の調査会社トレンドフォースは、サムスン電機が顧客向けの積層セラミックコンデンサー(MLCC)に関し、2026年第4四半期に値上げすることを発表しました。それにより、日本メーカーも値上げする期待が広がり買いが集まりました。
日立製作所(6501)は2.2%高の5,550円で5日続伸しました。外資系証券が目標株価を従来の6,000円から6,500円に引き上げたことが好感されました。レポートでは日立エナジーの送電線や日立ハイテクの半導体製造装置の需要増を背景に業績見通しを上方修正することが指摘されました。
VIEW POINT: 明日への視点
好調な米国のテクノロジー株の影響を受けて日経平均は堅調な推移となりましたが、ジャクソンホール会議でのウォーシュ議長の講演を控えて様子見ムードも見られました。来週に向けては、講演内容や今夜発表のミシガン大学消費者信頼感指数の結果を受けた米国株の動向に左右されそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
