陽連、陰連は相場のトレンド転換を示すシグナル
最近、TOPIX(東証株価指数)の堅調さが際立っていました。8月14日に史上最高値(4197.20P)をつけるまで、8日連続の陽線が続く「八陽連」を形成し、完全に買い方優位の局面となりました。一方、翌営業日の17日からは3日連続の陰線となる「三陰連」となりました(図表)。「8日続いた陽線」「3日続いた陰線」と表現してもよいのですが、個人的には昔っぽく表現する方が好きです。「陽連」「陰連」という表現は、一目均衡表における型譜の考え方に基づくものです。
陽連、陰連は相場のトレンド転換を示すシグナルとしても有名です。例えば、酒田五法における、3日連続の陽線で構成される「赤三兵」や、一目均衡表の「五陽連」などは、下げ相場が続いた後に出現すると底入れシグナルとされています。連日陽線が続くほど、買い方が優位になっていることを示し、売り方が撤退を迫られていることを意味します。
しかし、この陽連は底値圏に限って出現するものではなく、トレンドの中間やトレンドの末期などにも出現します。そのため、単に「陽連」が出たからといって、すべてが同じ解釈になるとは限りません。
トレンドの末期に生じる陽連だった可能性も高い
では、今回のTOPIXにみられた「八陽連」は、どのように解釈すればよいのでしょうか。正直なところ、しばらく様子を見なければ分かりません。ただ、「八陽連」に対する「三陰連」は8日間の上昇に対して3日間下落しただけであり、大した調整ではないように思えます。一方、値幅に注目すると、見方が少し変わります。
8月14日までにつけた、8日間の上昇幅は237Pでした。一方、3日間の下落幅は185Pで、つまり、上昇幅の8割近くに達しました。買い方が優位な状況であれば、短期間でここまで下げるのは不自然であり、到底強いとはいえません。これはトレンドの末期に生じる陽連だった可能性も高く、念のために注意が必要です。
過去にも、もみ合いから高値超えとなった直後に調整が深まる場面がありました。実際、2025年4月に急落する前にも、レンジをわずかに上抜けた高値があり、2024年8月に急落する前にも一時的にレンジを上抜けて高値を形成した場面がありました。
