東京市場まとめ
1.概況
日経平均は101円安の70,582円と反落して取引を開始しました。前日には約3ヶ月ぶりとなる7万円を回復したこともあり、利益確定の売りが出ました。一時は上昇に転じる場面が見られたものの、中ごろから下げ幅を拡大した日経平均は609円安の70,074円で前引けとなりました。
後場は下げ渋る展開となり、上値は重かったものの、7万円付近では下支えされ、日経平均は最終的に648円安の70,035円で3営業日ぶりに反落しました。
TOPIXは29ポイント安の4,154ポイント、新興市場では東証グロース250指数が10ポイント安の813ポイントで共に3営業日ぶりに反落しました。
2.個別銘柄等
ディスコ(6146)は6.3%安の61,380円をつけ、大幅反落となりました。6日、2026年4-9月期の個別売上高(速報値)が前年同期比33%増の2136億円であったと発表しました。業績堅調は「想定内」との見方が多く、目先の材料出尽くしをきっかけとした利益確定売りが出ました。
サッポロビール(2501)は1.8%安の1,841円をつけ、7営業日ぶりに反落しました。7日、日本経済新聞が、「ビールの出荷価格でカルテルを結んだ疑いが強まったとして、公正取引委員会は7日、国内大手メーカー4社を独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで強制調査したことが分かった」と報じ、この報道を受けた売りが優勢となりました。
東宝(9602)は2.9%安の1,520.5円をつけ、反落しました。6日、国内証券が同社の投資判断を5段階で2番目の「2(アウトパフォーム)」から真ん中の「3(中立)」に引き下げ、これを材料視した売りが出ました。もっとも、目標株価は従来の1,400円から1,660円に引き上げたものの上昇余地も乏しく、株価は軟調な推移となりました。
トレンドマイクロ(4704)は一時4.2%高の7,220円をつけ、年初来高値を更新しました。企業システムへの不正アクセスや情報漏洩が相次いでおり、サイバーセキュリティー関連銘柄の一角に買いが集中しています。
霞ヶ関キャピタル(3498)は9.9%高の7,780円をつけ、5営業日ぶりに反発しました。6日、2026年8月期(前期)の決算説明会の資料で「今後は利益成長で自己資本を積み上げ、デット(負債)を活用した成長投資を加速させる」と明記し、増資に伴う株式の希薄化リスクが後退したとの見方が買い材料となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は0.9%安で取引を終えました。利益確定の売りが優勢で推移するも、後場は下げ渋りました。明日に向けて、国内では引け後にエービーシー・マート(2670)やツルハホールディングス(3391)などの決算が発表され、今晩の米国では9月15日・16日開催分の米FOMC議事要旨が公表される予定です。本会合では全会一致で政策金利の引き上げを決定しており、追加利上げに関する先行きのヒントとなる議論内容に注目が集まります。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
