過去5年ROE中央値が8%以上かつ年初来騰落率が高い銘柄をピックアップ
10月に株主優待の権利確定を迎える銘柄の中から、企業の収益性と足元の株価動向に注目して銘柄を選定しました。今回は、過去5年間のROE(自己資本利益率)の中央値が8%以上の企業に対象を絞った上で、年初来株価騰落率が高い5銘柄をピックアップしています。
<スクリーニング条件>
・10月に株主優待の権利確定を迎える銘柄
・過去5年間のROE中央値が8%以上
・上記銘柄のうち、年初来騰落率が高い上位5銘柄
ROEは、企業が株主から預かった資本をどれだけ効率的に利益へつなげているかを示す指標です。今回のスクリーニングでは、一定以上の資本効率を継続して確保している企業のうち、足元で株式市場から高く評価されている銘柄を抽出しました。
中でも注目したいのが、泉州電業(9824)とギフトホールディングス(9279)です。
電材技術商社の泉州電業の2026年10月期第3四半期累計は、売上高が前年同期比19.9%増、営業利益が40.9%増、経常利益が40.3%増と大幅な増収増益となりました。半導体製造装置や工作機械向け需要の回復に加え、銅価格の上昇による販売価格の押し上げなどが業績に寄与しています。同社は好調な業績を受け、通期の経常利益予想を117億円から130億円へ上方修正し、過去最高益の見通しをさらに引き上げました。年間配当予想も160円から170円へ増額しています。10月末の株主優待では、100株以上を保有する株主にQUOカードが贈呈され、1年以上継続保有した場合には優待内容が拡充されます。
ギフトホールディングスも、業績モメンタムの強さが目立ちます。2026年10月期第3四半期累計は、売上高が前年同期比23.6%増、経常利益が56.4%増となりました。積極的な新規出店を通じて事業を拡大しながら、直近の既存店売上高も前年を上回って推移しており、店舗数の増加だけに依存しない成長が確認されています。加えて、配当予想の増額も発表しており、業績成長と株主還元の双方が株価の支援材料となっています。
株主優待は投資先を知るきっかけの一つですが、今回のようにROEや株価パフォーマンスを組み合わせることで、企業の収益性や市場からの評価にも目を向けることができます。泉州電業とギフトホールディングスはいずれも、足元の株価上昇だけでなく、増益や業績予想の上方修正、株主還元の強化といったファンダメンタルズの裏付けが見られます。優待内容とあわせて、こうした企業の収益力や成長性にも注目してみてはいかがでしょうか。
