東京市場まとめ

1.概況

日経平均は552円安の67,704円と下落して、取引を開始しました。前日の米国市場では、主要な半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4.6%安と大きく下げたことに加え、中東情勢の不透明感が強まったことが、売り材料となりました。前場中ごろには下げ幅を縮小したものの、上値は重く前引けは498円安の67,758円となりました。

後場は再び下落基調で推移しました。下げ幅は次第に拡大し、1,000円を超えると、最終的には1,437円安の66,819円で安値引けとなりました。

TOPIXは55ポイント安の4,006ポイントで続落、新興市場では東証グロース250指数が19ポイント安の711ポイントで続落となりました。

2.個別銘柄等

アサヒグループホールディングス(2502)は一時6.1%高の1,709.5円をつけ、年初来高値を更新しました。8日、2025年12月期(前期)の通期決算と2026年12月期(今期)の業績予想を発表しました。今期の純利益の見通しは前期比60%増の1940億円と、市場予想を上回る業績ガイダンスを評価した買いが入りました。

大成建設(1801)は5.5%安の14,050円をつけ、大幅続落となりました。中東情勢を巡る不透明感の強まりを背景にニューヨーク原油先物が前日比3%超上昇したことで、原油高による燃料や資材といった仕入れ価格の上昇につながるとの懸念が建設株の売り材料となりました。

三越伊勢丹ホールディングス(3099)は1.5%高の3,807円をつけ、続伸となりました。原油高を起点とした国内インフレ上昇懸念が広がる中、小売株においてもインフレ耐性が強いとされる百貨店株に買いが入りました。

ヒューリック(3003)は1.1%高の1,790円をつけ、5日続伸となりました。7日、東京大学の受験に強い進学塾「鉄緑会」の運営会社を完全子会社化すると発表しました。同社の不動産開発や運営ノウハウなどを活用し、教育事業の強化を目指すとされ、この買収による業績拡大を期待した買いが入りました。

サーラコーポレーション(2734)は3.1%高の1,156円をつけ、5日続伸となりました。7日、2026年11月期(今期)の当期純利益が前期比1%増の59億円を見込むと発表しました。従来予想の52億円(同11%減)から上方修正し、一転して増益見通しとなったことが評価されました。また、年間配当計画は1株あたり34円と、従来予想の33円から積み増しました。

放電精密加工研究所(6469)はストップ高水準となる18.3%高の3,235円をつけ大幅続伸となりました。7日、2027年2月期(今期)の当期純利益が従来予想の7億800万円を上回る、前期比5%増の8億6600万円になる見込みと発表しました。この上方修正を好感した買いが殺到しました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は1,437円安で3日続落となりました。先物主導の下落が重荷となり、2営業日連続で下げ幅1,000円超となり、軟調な展開が続いています。明日に向けて、国内では本日引け後にツルハホールディングス(3391)やミニストップ(9946)、吉野家ホールディングス(9861)などの国内企業の決算発表が予定されているほか、明日は日銀支店長会議が開催され、地域経済報告(さくらリポート)が発表されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)