東京市場まとめ
1.概況
日経平均は277円安の69,460円と続落して取引を開始しました。値がさの半導体関連銘柄に売りが出たことで、軟調な出だしとなりました。一時、上昇に転じる場面が見られたものの、前引けは889円安の68,848円となりました。
後場も下落基調で推移し、14時15分には1,733円安の68,003円で、この日の安値をつけました。その後も安値圏で推移した日経平均は最終的に1,480円安の68,256円で取引を終え続落となりました。
TOPIXは39ポイント安の4,062ポイントで7営業日ぶりに反落、新興市場では東証グロース250指数が13ポイント安の730ポイントで4営業日ぶりに反落しました。
2.個別銘柄等
キオクシアホールディングス(285A)は11.3%安の72,400円をつけ、大幅続落となりました。7日、2026年4-6月期の業績を発表した韓国・サムスン電子が韓国株式市場で急落したことをきっかけに、国内の半導体関連銘柄は売りが優勢となりました。サムスンの決算は市場予想を大幅に上回ったものの、材料出尽くしによる利益確定の売りが出ました。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は一時4.4%高の3,518円をつけ、株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。7日、日本経済新聞が同社の半沢淳一社長のインタビュー記事を掲載しました。記事の中で、半沢社長は企業の稼ぐ力を示す自己資本利益率(ROE)を「中長期的に10%台半ばまで引き上げる目標に意欲を示した」と報じ、今後の収益向上期待が株価材料となりました。
東海旅客鉄道(9022)は4.0%高の3,700円をつけ、4日続伸となりました。7日、静岡県の鈴木康友知事が、県議会にてリニア中央新幹線の静岡工区の着工を容認すると表明し、東京・品川-名古屋間のリニア開業へ前進したとの受け止めから買いが優勢となりました。
中古車販売のネクステージ(3186)は7.9%安の3,805円をつけ、大幅反落となりました。6日、2026年11月期(今期)の当期純利益が前期比33%増の171億円を見込むと発表しました。従来予想は150億円で、上方修正となったものの、市場予想にはわずかに届かず、加えて株価は高値圏での推移が続いていたこともあって材料出尽くしとの見方から売りが出ました。
ディスカウントストアなどを展開するトライアルホールディングス(141A)は3.5%高の3,140円をつけ、反発しました。6日、日本経済新聞が「トライアルは店舗から商品を配送するネットスーパーを始める」と報じ、デジタル技術を駆使した新事業への期待感が買い材料となりました。
バーコードリーダーなどのシステム開発・販売などを展開するアスタリスク(6522)はストップ高水準となる23.6%高の2,096円をつけ、大幅反発となりました。6日、無線自動識別(RFID)関連で新たに米国特許を取得し、米国での事業展開を本格化すると発表したことが材料視されました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は1,480円安で続落となりました。半導体メモリー株の比率が大きい韓国総合株価指数(KOSPI)の急落が重荷となりました。明日は多くの日経平均型のETF(上場投資信託)の決算日とされ、需給面での売り圧力が想定されます。そのほかには、アサヒグループホールディングス(2502)やライフコーポレーション(8194)などの決算発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
