東京市場まとめ
1.概況
日経平均は939円高の70,114円と大幅反発で取引を開始しました。米マイクロン・テクノロジー[MU]が好決算を発表したことで、日本市場では人工知能(AI)・半導体銘柄への買いが優勢となりました。前場は上昇基調で推移し、2,679円高の71,854円で前引けとなりました。
後場も勢いを落とすことなく、上げ幅を拡大しました。大引けは3,191円高の72,366円で3営業日ぶりに反発しました。
TOPIXは52ポイント高の4,016ポイント、新興市場では東証グロース250指数が4ポイント高の700ポイントで同じく反発しました。
2.個別銘柄等
キオクシアホールディングス(285A)は一時14.8%高の106,150円まで上昇しました。寄付き前に米半導体メモリー大手のマイクロン・テクノロジー[MU]が良好な決算と見通しを発表したことで、同業の同社にも連想買いが波及しました。
レゾナック・ホールディングス(4004)は0.1%高の17,770円をつけ、反発となりました。24日、外資系証券が同社の目標株価を従来の1万4500円から2万4000円と大きく引き上げたことが買い材料となりました。アナリストは、「成長の主なけん引役は、人工知能(AI)向けの広帯域メモリー(HBM)の旺盛な需要を受けた熱伝導シート(TIM)、メモリ用のダイボンディング用材料、PCやAI用サーバー向けの絶縁材ソルダーレジスト」と指摘しています。
シャープ(6753)は9.7%安の601円をつけ、大幅反落となりました。24日、鴻海(ホンハイ)精密工業と人工知能(AI)インフラやエネルギーといった新規事業での協業に関する覚書を交わしたと発表しました。発表を受けて、前日は大きく上昇したものの、本日は一転して利益確定売りが優勢となりました。
MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)は4.5%安の4,252円をつけ、3日続落となりました。25日午前7時30分ごろ、青森県で最大震度6強を観測する地震が発生したことに加え、沖縄県を北上した強い台風7号の影響など自然災害にかかる損害額の増加などを懸念した売りが出ました。
日本電子材料(6855)は9.2%高の8,810円をつけ、続伸となりました。同社は半導体検査器具のプローブカードを手掛けており、好決算を発表したマイクロン・テクノロジー[MU]の日本法人を主要顧客とすることなどが株価材料となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
米マイクロン・テクノロジー[MU]の市場予想を上回る決算が好感され、日経平均は4.6%高と、ここ2営業日の下げを取り戻す上昇となりました。半導体メモリーの強さが浮き彫りとなっています。
明日に向けて、米国では5月分のPCE価格指数や新規失業保険申請件数の発表などが予定されています。また、明日は6月分の東京都区部CPI(消費者物価指数)や、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)の株主総会などが予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
