ゴールデンウィークが明けると、次の祝日はしばらくありません。少し気が重くなる人も多いのではないでしょうか。とはいえ日本の祝日数は世界的に見ても多く、恵まれている感はあります。
世界ではAIによる生産性向上を背景に週休3日の議論が広がっています。成果は賃金だけでなく、時間としても還元されるべきとの問いかけです。
一方で、今まさに「週休2日」を勝ち取ろうとしている国があります。ブラジルです。ルラ大統領が掲げた週6日労働の見直し方針が、幅広い層で支持を集めています。
振り返れば100年前、フォードは生産性向上から、自動車工場において週休2日を導入しました。そこには効率や休息の確保にくわえ、労働者を自社製品の消費者へと変える戦略もありました。
では今、何のために休日を求めているのでしょうか。
ブラジルで議論されているのは、消費のための自由時間ではありません。仕事が効率化されるなら、その果実は企業の利益だけでなく、人間が人間らしく過ごす時間としても分かち合われるべきではないか。議論は便利さによる労働時間の短縮にとどまらず、幸福のかたちを問い直すもののようです。
