東京市場まとめ
1.概況
日経平均は179円安の62,654円と反落して取引を開始しました。前日には3,320円高と大きく上昇した反動に加え、前日の米国市場では主要3指数が揃って下落したことで利益確定の売りが優勢となりました。前場は後半にかけて、下げ幅を拡大し659円安の62,174円で前引けとなりました。
後場は下げ渋る展開となりました。底堅い値動きとなった日経平均は、最終的に120円安の62,713円と反落して取引を終えました
TOPIXは11ポイント安の3,829ポイントと3営業日ぶ
2.個別銘柄等
トヨタ自動車(7203)は2.2%安の2,913円をつけ、4日続落となりました。8日、2027年3月期(今期)の営業利益が前期比20%減の3兆円を見込むと発表しました。中東情勢などの影響を織り込み、保守的なガイダンスとなったものの、市場予想を下回ったことが売り材料視されました。
ファナック(6954)は一時7.9%高の7,654円をつけ、株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。7日、国内証券が同社の目標株価を従来の7,000円から7,500円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。
IHI(7013)は0.5%高の3,059円をつけ、3日続伸となりました。8日、2027年3月期(今期)の営業利益は前期比45%増の2400億円を見込むと発表しました。民間向け航空エンジンや防衛事業の拡大に加え、計画的な資産売却が寄与するもので、市場予想を大幅に上回るガイダンスが好感されました。
工業計器やシステム制御メーカーである横河電機(6841)は9.8%安の5,171円をつけ、大幅反落となりました。7日、2027年3月期の当期純利益が輸送費や人件費といったコスト増が業績の重荷となり、前期比1%増の585億円を見込むと発表しました。市場予想を下回るガイダンスが売り材料となりました。
ファイズホールディングス(9325)は一時12.1%高の1,369円をつけ、年初来高値を更新しました。7日、2027年3月期(今期)の当期純利益が前期比37%増の14億円を見込むと発表しました。加えて、年間配当予想も1株あたり38円と前期の30円から増配予想を示し、これらを好感した買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は、利益確定の売りが出て120円安となりました。もっとも、下げ幅は限定的で好決算銘柄には資金流入が見られます。来週に向けて、主力銘柄の決算発表が注目されます。大引け後には、任天堂(7974)、日本たばこ産業(2914)、LINEヤフー(4689)、コナミグループ(9766)、太陽誘電(6976)などの決算発表が予定されています。また、本日夜間には、米国で4月分の雇用統計が発表される予定で、失業率や非農業部門雇用者数といった労働統計が注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
