似たような言葉でも語源が違うものがあります。「きんぴらごぼう」のきんぴらと、「こんぴらふねふね」のこんぴらはてっきり同じ語源かと思いましたら全く違って、きんぴらは浄瑠璃の主人公「金平」でとても強い男子であり、きんぴらごぼうが強精作用があると思われていたのでその名が付いたそうで、こんぴらは「金毘羅」ですが、仏法の守護神の一つであるワニが神格化されたものの梵語での読みの宛て字だそうです。更にはてんぷらも似たような音ですが、語源はポルトガル語で神聖な時間とか或いは調味料という意味の言葉の読みの宛て字だそうです。面白いですね。外来語はカタカナでという原則が守られていれば、きんぴらでなく「金平」、金毘羅でなく「コンピラ」、天ぷらでなく「テンプラ」と書かれていれば誤解しなかったかも知れません。表記の力は恐いですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。