似たような言葉でも語源が違うものがあります。「きんぴらごぼう」のきんぴらと、「こんぴらふねふね」のこんぴらはてっきり同じ語源かと思いましたら全く違って、きんぴらは浄瑠璃の主人公「金平」でとても強い男子であり、きんぴらごぼうが強精作用があると思われていたのでその名が付いたそうで、こんぴらは「金毘羅」ですが、仏法の守護神の一つであるワニが神格化されたものの梵語での読みの宛て字だそうです。更にはてんぷらも似たような音ですが、語源はポルトガル語で神聖な時間とか或いは調味料という意味の言葉の読みの宛て字だそうです。面白いですね。外来語はカタカナでという原則が守られていれば、きんぴらでなく「金平」、金毘羅でなく「コンピラ」、天ぷらでなく「テンプラ」と書かれていれば誤解しなかったかも知れません。表記の力は恐いですね。