本気になれる瞬間ほど、楽しいことはない――そんな感覚を、先週末の移動中に観た劇場アニメ『ひゃくえむ。』で改めて思い出しました。
『ひゃくえむ。』は、魚豊氏によるスポーツ漫画を原作とした劇場長編アニメーションで、陸上100メートル走という極めてシンプルな競技に人生のすべてを懸けた者たちの、狂気と情熱を描いた物語です(2025年9月19日公開)。10秒という一瞬に魅せられた主人公たちが、ライバルとして切磋琢磨していきます。
登場人物たちは、小学生から社会人へと成長する過程で、「この10秒間は、何のためにあるのだろうか?」と自問しながら、栄光と挫折を味わいます。そして最終的に、「本気(マジ)になれる一瞬のために生きている」という結論にたどり着きます。
私たちの生活でも、同じようなことが起きているのではないでしょうか。私が携わっているスタートアップは、その典型例です。日々の9割以上は苦しい時間で、思い描いたビジョンどおりに進むことはそう多くありません。だからこそ、「やめてしまえば?」と思われがちですが、スタートアップほど人生をかけて本気になれる場はほかに少ないと思います。さらに同じく本気で取り組んでいる仲間もいます。
仲間とともに本気で苦楽を乗り越えていくプロセスほど、楽しいものはありません。今週、あなたにとっての「本気になれる10秒」を、ひとつでも増やしてみてはいかがでしょうか。
