私はアイルトン・セナが大好きでした。友人がセナの本を貸してくれと言うので、久し振りに引っ張り出して来てパラパラと見てみました。死んでしまうと美化してしまうというのもありますが、遠くを見つめて深い眼光をたたえた、素敵な目をしています。レースはライバルを相手に行なうものですがセナは違ったようです。予選で最速レコードを出してポール・ポジションを決めていても、予選が終わる直前に自らのレコードを抜くために走ったそうです。セナは他人より速くではなく、常に自分より速く走ろうとしていたのです。ここにセナと通常のレーサーとの間の質的な差を見ます。自らの限界を拡げてゆく。何か考えさせられますね。