(マネックスが信用取引を取り扱わない理由の続編です)
では「信用買い」はどうでしょう?リスクとは、同じ株であっても誰が持っているかによってその大きさが変わるものです。特に所有者の懐加減に大きく左右されます。その人の資産規模に対するリスク資産(株の所有残高)の比率が上昇するとリスクも上がります。リスクが高くなるといわゆる「塩漬け」が難しくなったり、利食いのタイミングが早くなったりして、長期保有がしにくくなります。以前にも書いたように個人投資家が機関投資家やディーラーに対して持っている恐らく唯一のアドバンテージは長期保有できることですから、個人がリスクを高くし過ぎるのは得策でないと考えています。「信用買い」はこの資産規模に対するリスク資産比率を高める可能性が大です。普通の人が最低掛け金100万円のカジノで破産しないで勝ち逃げするのは難しいですよね。信用を利用して儲ける人も勿論いるでしょう。しかし、個人投資家全体のリターンの平均値を少しでも上げたい(厳密に言うとマーケットの平均値より少しでも下げたくない)というのがマネックスの願いですから敢えて信用は扱わないことにしています。
今日のカブセン 「なんぴん買い 増える株数 減る資産」 By おこちゃん