先日突然変異のことを書いた時に、読者の方からキリンの首の長さについて教えて頂きました。化石などを見ると、首の短いキリンと今のように首の長いキリンは確認できるけれども、中間の長さの首を持ったキリンは見つからないのだそうです。恐らく突然変異で首の長いキリンが現れ、明らかにその種の方が生存に適していたので、従来の首の短いキリンはあっという間に絶滅し、首の長いキリンの子孫だけが残ったということのようです。
IT革命という流れの速い環境は、ある意味で進化に関する時間軸が極めて短くなっていると言えるでしょう。この流れの中で生き抜くためには、やはり突然変異的に一気に自らが変化しないといけないでしょう。勿論正しい方向に。私たちマネックスも環境に対して迅速かつ柔軟に対応していかなければいけないと思っています。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。