SNSに夢中になり、いつの間にか時間が過ぎていたという経験がある人もいるでしょう。特にリール動画は、AI技術を活用して、自分好みのコンテンツを次々に表示してきます。予測のつかない展開が脳を刺激し、ドーパミンが放出されることで、依存性が高まりやすいようです。
こうした強い刺激に慣れてしまうと、現実世界が退屈に感じられ、また動画に頼るという悪循環も指摘されています。
AI技術はとても便利な反面、思考力を弱める側面があります。すぐに答えが得られる便利さに頼り、気付かないうちに自分で考える習慣が薄れていく危険があります。
最近、ある方に教えてもらい、Audibleで話題の小説『国宝』を聴いていますが、「ながら聴き」では内容が頭に入ってこず、自分の脳がマルチタスクに向かないことを実感しています。集中して聞くことで鍛錬のような時間にもなっていますが、AIやSNSが身近な時代だからこそ、意識的な選択も心がけたいと思います。
