昨晩のテレビはモーター・スポーツが盛り沢山でした。鈴鹿8耐や、これは1週間遅れの録画ですがバイクの500ccドイツ・グランプリや、アメリカのミシガン500なども放映していました。鈴鹿8耐では周回数の新記録が樹立されたり、ドイツ・グランプリでは昨年度のチャンピオン・クリビーレがまた転倒したりと、どれも圧巻でしたが、なんと言っても凄かったのはミシガン500のラストです。曲がりくねったコースを走るF1に比べて、楕円コースを回るだけのインディ500などの500マイル・レースはつまらないと昔は思ったものですが、オン・ボード・カメラによる映像を見ていると迫力は満点です。
なにせ時速360キロで走っているのですから、驚異としか言いようがありません。その速さの中で、何度も何度も順位が変わります。というよりも何度も何度も果敢に抜き返したり、押さえたりする訳です。ラストはファン・モントーヤ選手とマイケル・アンドレッティー選手が手に汗握るつばぜり合いを行いました。モントーヤの右方50センチぐらいには壁、前方5メートルぐらいには周回遅れの車、そして左方にはアンドレッティー。スリップ・ストリームを使うためにモントーヤは敢えて周回遅れの後ろを走ったのでしょうか?チェッカー・ラインの手前では、時速360キロの中でモントーヤとアンドレッティーの車が軽く接触までしました。信じられない光景です。優勝はモントーヤ。素晴らしいレースでした。おまけはモントーヤの車がトヨタ製であること。コンストラクターズ・ポイントでは現在フォード・コスワースが1位、ホンダが2位、トヨタが3位です。世界最大の車市場であるアメリカで、宣伝効果は抜群でしょう。なかなかやりますね。