昨日は海の日でお休み。今日はいわゆる飛び石の合間です。東証一部の出来高は5億5千万株と閑散でした。機関投資家の中には休みを取られている人も多いでしょうし、何よりポジション整理を一昨日にしたばかりで、また日中新たなポジションを作って引け前に整理するのも厄介なので商いが細るのでしょう。前にも書いたことがあるように、アメリカでは殆どの祝日は月曜日か金曜日に寄せられており、連休になるので行楽にも出かけやすいでしょうし、中途半端にマーケットが開いていてビジネスの効率を落とすことがないように工夫されています。
ほんの数日じゃないかと思われるかも知れませんが、年間に祝日が十数日、飛び石になることが仮に5回あった年があるとして、それらの日の経済活動が通常の営業日に比べて2割減だとすると、ざっくり言って5÷250(営業日)×20%で0.4%の下方影響がGDPに対してあるかも知れません。これは強烈です。日本でも今年から祝日を週末に寄せることを部分的に始めましたが、もっと速く進めた方がいいのではないでしょうか。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。