アメリカに来ています。普段の朝の作業が夕方になり、代わりに別の事ができる。毎朝の習慣が崩れたことで、身体に違和感がありますが、時差による当たり前の影響によって、改めて、これまでの習慣、私も色々なルーティンがあるのですが、そこに無駄もあったと気づかされます。

多くの人に会い、その活気に触れています。また、数値からは捉えにくい米国の強さの背景として、経済を支える緩和的な規制の存在が指摘されます。マーケットを取り巻く不透明感はすぐには解消されないことで、グローバルな資産配分において米市場から流出するポジション調整も予想されるものの、構造的なアメリカ売りの持続性は感じられないものです。

プライベートバンク事業中心に広まる、オルタナティブ資産といわれる、プライベートアセットのマーケットにも触れていますが、その資産クラスの機能や幅広さ、浸透度合いを見てもやはり米国は金融の中心です。米国金融の良さはリスクを取る姿勢にある、と言う人がいましたが、それは人々の自信や活気にも表れているのでしょう。

リターンは取ったリスクの裏返しとはよく言われることです。運用のみならず人々の行動、経済全体に当てはまります。リスク管理はもちろん必要ですが、成長や存在感の背景にはそうした姿勢がある、という事でしょう。そんなことを思っていたら米大学をめぐる驚きの報道が出ています。世界中から人が集まり、経済が活性化する中で、成長の源泉である知的財産や人の流れへの制限は気がかりです。