用事があり、数年ぶりに東京の自由が丘を訪れましたが、以前あった駅前のビルが姿を消していました。落ち着いた街並みと数多くの店舗があり、かつては住宅情報誌の首都圏の「住みたい街ランキング」で常に上位に位置していた地区です。私も以前はとてもよく飲み歩いていた場所ですが、久々に訪れて、その変化に驚きました。
独特ののどかな雰囲気があった自由が丘も、周辺エリアの開発が進む中で、相対的に発展が遅れていたようです。最新のランキングでは30位まで順位を落としており、現在は街の発展、魅力再向上に向け再開発が進められています。
街を歩いていると、さまざまな変化が目に入ってきます。データだけでなく、実際に現地を訪れてその空気を感じることで、データの背後にある本質に近づくことができるでしょう。
週末ムーディーズは米国政府の信用格付けを最上位から1段階引き下げました。事実上の国債格下げです。他の大手格付け2社は過去すでに最上位から引き下げており、その際マーケットはリスクオフ的反応を示したこともあります。
今回は、これで各社見方が揃ったわけで、また米債務持続性懸念は突如始まった話では無いです。ベッセント米財務長官は今回の格下げを「遅行指標」と一蹴しています。大きくシナリオ変更を迫られるイベントでは無いですが、米国の国際的な信頼が揺らぐ中、存在感が高まる投機的な動きが相場変動を助長する可能性はあります。
これから私はアメリカに行ってきます。現地に行けば何か分かるというほど簡単ではありませんが、実際に見て、聞いて、感じることで、日ごろの調査だけでは得られないものをしっかりと体感してこようと思います。