くらげは海月とも水母とも書きます。あの白く寒天のようにプカプカ浮く姿は、何とも言えない雰囲気があります。古事記にも、国がまだ幼くて頼りなさそうにある姿を、「海月なす漂へる時」と記述しており、古代より日本人には馴染みのある生き物だったのでしょう。また、ものによっては時代の流れとともにその捉え方は変わることもあるものですが、やはりくらげに関しては昔も今も「頼りない」というのが一貫したイメージだったようです。季語は夏で、やはり葛切りのような冷たい感覚があるのでしょうか。さてこのくらげですが、先日駒形橋の袂でいっぱいプカプカしているのを見ました。しかしあれは海の生き物ですよね?勿論泳ぐことも出来そうにないし。隅田川の水は、駒形周辺までも海水が上がってくるのでしょうか?