先週、「の」の話を書きましたが、もうちょっと考えると他にも日本語ならではないかと思えるワザがあります。やはり一音、一文字で多くのことを表す日本語の特徴です。どんぐりの歌を思い浮かべてみて下さい。「ころころ」と言うと、止まらずに転がっているイメージですが、「ころころこ」と「こ」を一つくっつけるだけで、転がっていたものがぴたっと止まるイメージを表しています。どんぐりは池の中の恐らく石かなんかにはまって止まったのでしょう。一方、「ころんころん」と「ん」を付けると、転がっているけれども、滑らかではなく、何か楕円形のものが転がっている雰囲気になります。日本語の底力恐るべしですね。