今日はバレンタインデーですね。11年前のバレンタインデーは(正確には前日は)、ニューヨークで歴史的な大雪でしたが、果たして今回は予報を裏切って、いい天気ではありませんが大した大雪にはなりませんでした。仕事しに来てるので、良かったです。

さて、今回のニューヨークでの観察は、こちらの人々がトランプ政権に驚いてない、或いは感情的になってないことです。そもそもこっちの人は、選挙戦中などまだ変えられる間は色々云うけれど、決まるとあまり云わなくなる傾向が強いです。これは例えば企業内に於ける決定などについても同じです。しかし大統領になった後も、8年前の第一次政権の時はもっと色々な意見や感情があったと記憶するのですが、今回は皆無に近いです。

考えられる理由の可能性は3つくらいでしょうか? 1.政権が強すぎて、反対意見を口にするのが憚られるから、2.8年前に比べて政権の体制が遙かに充実しているから、3.実はトランプのやっていることは、そもそもアメリカ人にとって本当はそうだと思っていた人が過半もしくは半分くらいいるから。私は、1より2、2より3、の要素が強いのではないかと感じます。

因みにトランプ政権がしていることは、日本で報道されている関税などの外交関係のことだけでなく、国家公務員や様々な国の機関に対する国からの支払い権限を取り上げて、更にいったん全て止めてその内容を精査するなど、国内に於いてもかなり強烈なことをしています。それでも尚、こちらの人々は冷静で感情的になっていません。政権反対のデモなども、目立ったものは見当たりません。もうひとつ理由の可能性がありました。4.まだ政権発足から一ヶ月も経っていないのでもう少し見てみようと構えている。この可能性も高いです。

そしてトランプのしていることは、かつてアメリカの大統領がしてきたことも多く、本質は変わっていない、それは即ち上記の「3」の部分も多いです。例えばトルーマン大統領も、第二次大戦直後にグリーンランドを買おうとしています。第二次トランプ政権は、一般に報道されるよりも、良く考えていてかつ安定した政権だと思います。ビジネスの観点からも日々の暮らしの観点からも、そして世界の状態に関する観点からも、トランプ政権から目が離せません!