週末に集まってクリスマスパーティ、ということでチキンを食べました。クリスマスといえばチキンですが、 アメリカでは七面鳥、イギリスではローストビーフ、また魚の国もあるようで各国趣が異なります。
さて、先週の金融政策はアメリカはタカ、日本はハト、イギリスでは意見が割れるなど対照的でした。金融政策が鳥に例えられるのは比喩として分かりやすいその行動特性にあるようです。かつて日銀審議委員の中にタカ派かハト派か聞かれ、強いて言えばチキンかな、と言った方がいました。臆病者に例える謙虚でウィットに富んだ発言です。
中央銀行の市場との対話は、タカやハトに譬えられるように繊細です。あまりにも慎重であればチキンと揶揄されかねません。今回の会見で植田総裁が、機械的にやれるのであればAIがやればよい、と中央銀行の存在意義に言及した際、その語気の強さからかじ取りの難しさもうかがえました。ただ、受け手としてはどうしても本意が伝わりきらないところにもどかしさを感じてしまいます。
鳥たちに例えられる金融政策ですが、うまく対話が取れる鳥とは?知恵と冷静さの象徴であり、夜更かしもできるフクロウは?危険を察知できるカナリアは?
様々な審議委員の集合知に期待します。もっとも、金融政策がカモにされるのは避けたいところですね。