現在、日本に投資信託は約6,000本(※)あります。資産運用をすすめていく中で投資信託を上手に活用していくためには、自分の投資方針やとれるリスク(リスク許容度)にぴったりの投資信託を選択する必要があります。ここで、重要になってくるのが、投資信託がどのような種類に分けられているのかを知っておくことです。投資信託の分類の全体像を把握すれば、投資信託の特徴をつかめるようになります。
(※)一般社団法人投資信託協会ウェブサイト2024年10月8日現在
インデックス運用とアクティブ運用
投資信託はさまざまな切り口から分類できますが、まず知っておいてほしいのが、運用方法の違いです。投資信託は運用方法の違いによって「インデックス運用」と「アクティブ運用」に分かれます。
インデックス型投資信託の特徴
「インデックス型の投資信託」とは、日本株のTOPIX( 東証株価指数)、日経平均株価、米国市場の代表的な指数であるS&P500などをベンチマークとして運用されている(インデックス運用)投資信託のことです。
指数とは、東京株式市場のようなまとまった市場全体の動きを反映しているモノサシのようなものだと考えてください。インデックス型は、市場全体に分散投資できるというメリットがあります。また、指標に連動して運用するので、自動運用できるため、信託報酬などの運用にかかるコストが低く抑えられるのも特徴です。
アクティブ型投資信託の特徴
「アクティブ型の投資信託」とは、指数の値動きを上回ることを目指して運用する投資信託です。インデックス型と異なり、投資信託の運用担当者が個別の企業業績や市場を分析して、有望な地域、業種、企業などを選んで投資します。
アクティブ型の投資信託は、代表的な指数に連動するインデックス型よりも手数料は高くなる傾向がありますが、運用成績によってはインデックス型よりも高いリターンを得られる可能性があります。しかしながら、過去のデータによると長期的に目標とする指数を上回る成績を上げられているアクティブ型の投資信託は少数です。よって、投資信託の知識をしっかりと身につけ、その上で投資するものを選ぶと良いでしょう。