私のマインドは川崎フロンターレとNetflixで振れやすいですが、この週末前者は快勝でしたし、後者では極悪女王を一気見してダンプ松本さんの生き様に感動し、デトックスされたようで非常に穏やかで落ち着いています。
さて、マインド指標は景気に先行する指数として知られています。最近もサンフランシスコ連銀が労働市場に対するマインド指標について、失業率の数値よりも実態を表すと指摘していました。
そして軟化するマインドに反して強い雇用統計となりましたが、この乖離はなぜでしょうか。サンプル調査である雇用統計においては、最近は回答率が40%程度とコロナ禍以前の60%台から低下しており、注目される非農業部門雇用者数も修正につながる標準誤差は8.5万人と大きく、信頼性に気になる点も出ています。
それでも注目度の高い労働市場データがソフトランディングの進捗を感じさせることはマーケットに歓迎されます。コロナ禍以降の労働市場はベビーブーマーの退出、物価にも人手やサプライチェーンなどによる構造変化が意識され、現在は過去に無い複雑な景気サイクル下にあると言えるでしょう。
そうするとハードデータの安定がセンチメントを動かすこともありえます。マーケットの堅調さもセンチメントを動かすでしょう。総じて強くはない米労働市場のマインドですが、たえず先行的な動きを示しているのかは注意されます。製造業の景況感の停滞はすでに長期化しています。自分のマインドは単純だと思っていますが、経済指標としてのマインドは実体経済同様に複雑化していますね。