長銀の譲渡先は、ようやくリップル・ウッドに決まったようです。随分時間がかかりましたが、それだけの意義があったのでしょうか。交渉に時間をかけたことによって、もちろん国にとっての条件を良くしたり、他の候補者との関係を維持したりとか、いろいろとメリットはあったのでしょう。
しかしメリットだけ見てもいけません。何かデメリットがあった筈です。両者をネット・アウトしたものを最大化することがこのプロジェクトの目的であった筈です。
最大のデメリットは、時間がかかりすぎたことです。時間には価値があります。それを一切無視してビジネスを考えることはナンセンスです。日本においては、また特に政府においては、この時間軸の感覚が希薄なように思えます。金融もネットも、時間感覚がもっとも肝要な分野ですから、マネックスもこのことに十分注意していきたいと思います。