【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 39,313.64  ▼162.26 (3/25)
NASDAQ: 16,384.47  ▼44.35 (3/25)

1.概況

米国市場は利益確定の売りが出て下落となりました。65ドル安でスタートしたダウ平均は直後に45ドル安まで持ち直しましたが、戻し切れないとじりじりと下げ幅を広げる展開となり結局162ドル安の39,319ドルで取引を終え続落となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も44ポイント安の16,384ポイントと6日ぶりに反落となりました。

2.経済指標等

2月の米新築住宅販売件数は年率換算で前月比0.3%減の66万2000戸となり市場予想を下回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち資本財・サービスや情報技術、不動産、コミュニケーション・サービスなどの8業種が下げました。一方でエネルギーと公益事業、素材の3業種が上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではスリーエム[MMM]が2%近く下落したほか、インテル[INTC]とホーム・デポ[HD]、マクドナルド[MCD]、マイクロソフト[MSFT]、ハネウェル・インターナショナル[HON]、IBM[IBM]も1%以上下げています。一方でウォルト・ディズニー[DIS]が投資判断と目標株価の引き上げを受けて3%高となり、アムジェン[AMGN]とボーイング[BA]、ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]、メルク[MRK]、シェブロン[CVX]も1%以上上げています。ダウ平均構成銘柄以外では半導体関連株の一角が高く、半導体大手のマイクロン・テクノロジー[MU]が6%を超える上昇となり、英半導体設計大手のアーム・ホールディングス[ARM]も3%余り上げています。また、サーバーなど電子機器製造のスーパー・マイクロ・コンピューター[SMCI]が買いの投資判断を受けて7%を上回る上昇となっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.05%高い4.24%となりました。ドル円は151円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株安を受けて軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が下げ渋り底堅さをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)