「円高→日本株安」の行方は?

日経平均のバブル高値の更新、史上初4万円の大台突破という年明けから破竹の勢いで展開した日本株の上昇は、今週にかけて急反転となった。その大きな要因は、米ドル/円が150円から一時146円台まで、円安から円高へ動いたこととされた(図表1参照)。

【図表1】米ドル/円と日経平均(2024年1月~)
出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券作成

 確かに、2024年に入ってから日本株が一段高になった動きは、米ドル高・円安と連動した(図表2参照)。その意味では株高は円安を好感した面はあっただろうが、それは2月中旬まで。その後は、米ドル高・円安の足踏みを尻目に、日本株は上述のようなバブル後高値更新、4万円突破というまさに記録的な展開となった。

【図表2】米ドル/円と日経平均(2023年11月~)
出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券作成

 それにしても、なぜ2月中旬から米ドル高・円安と日本株高の連動性は崩れたのか。その謎を解く鍵は、米国株が握っている可能性がある。実は、2024年に入ってからの米ドル/円は、日経平均よりナスダック総合指数など米国の主要な株価指数との相関関係が長く続いたように見える(図表3参照)。

【図表3】米ドル/円とナスダック総合指数(2024年1月~)
出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券作成

 米株横這いで米ドル高も小休止か

その意味では、2月中旬以降、日本株と米ドル/円の相関関係が崩れたのは、日本株の一段高を尻目に、ナスダックなど米国の主要な株価指数が高値圏で横這いの展開となり、それに連れた形で米ドル/円も高値圏での横這いになったためではないか。

考えられるのは、「為替→日本株」への影響はあるものの、「日本株→為替」の関係性は低く、一方で「米国株→為替」の関係性はあり得るということだろう。これは、日本株より米国株の方が、米ドル/円などに影響力の大きい日米金利差に影響的であるためではないだろうか。

以上のように、米ドル/円の行方を考えるという立場においては、日本株より米国株の動向がやはり注目されるのではないか。最近にかけて、日本株の急落の割に、米国の主要な株価指数の下落は限られる展開が続いた。それがこの先も続くのか、それとも米国株も日本株のように大きく下落に向かうのか。それは米ドル/円の行方にも影響する可能性があるのではないだろうか。