上方修正で減益予想が一転して増益予想となった3月決算銘柄は
3月決算企業の上期決算では経済正常化による需要の回復や値上げ、円安などを追い風に増益となる銘柄も目立ちました。そして上期の業績が好調となるなかで通期の業績予想を上方修正する企業も目立ちました。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算企業のなかから上方修正で減益予想だった通期の営業利益が一転して増益予想となった銘柄をピックアップしてみました。
例えば三井金属鉱業(5706)は円安で亜鉛など金属の在庫評価益が膨らむうえ、自動車の生産回復を背景に触媒などの自動車関連製品の販売も想定を上回ることなどから通期の営業利益の見通しを上方修正したことで前期比で12.2%の減益予想が67.6%の増益予想となっています。また、キッコーマン(2801)も原材料価格の上昇が想定を下回ることなどから通期の営業利益の見通しを引き上げたことで前期比で3.4%の減益予想が10.9%の増益予想となっています。