【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 33,127.28  ▼286.89 (10/20)
NASDAQ: 12,983.81  ▼202.37 (10/20)

1.概況

先週末の米国市場はイスラエルとイスラム組織ハマスとの紛争拡大を警戒した売りが出て続落となりました。48ドル安でスタートしたダウ平均は朝方にプラスとなる場面もありました。しかし、11ドル高で伸び悩むと下げ幅を広げ昼前に210ドル安近くまで下落しました。その後一旦下げ渋りましたが、引けにかけて一段安になると286ドル安の33,127ドルで取引を終え3日続落となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も202ポイント安の12,983ポイントと4日続落となりました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが下げました。そのなかでもエネルギーと情報技術、一般消費財・サービス、金融、素材、コミュニケーション・サービス、公益事業、資本財・サービスが1%以上下落しています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が下げました。そのなかでもアメリカン・エキスプレス[AXP]が5%を超える下落となったほか、セールスフォース[CRM]とインテル[INTC]も2%以上下げています。一方で投資判断の引き上げを受けてメルク[MRK]が2%を超える上昇となりました。ダウ平均構成銘柄以外では、主力ハイテク株が安くテスラ[TSLA]が3%を上回る下落となり、アマゾン・ドット・コム[AMZN]も2%以上下げています。グーグルの持ち株会社であるアルファベット[GOOGL]とフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ[META]も1%以上下落しています。

5.為替・金利等

先週末の長期金利は中東を巡る地政学リスクが高まるなか相対的に安全資産とされる米国債に買いが入り0.08%低い4.91%となりました。ドル円は149円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株安を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は節目の31,000円を維持できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)